すべて物事は、最上のものは一歩を誤れば、
最下に堕するのが常です。
これは二階へ上がる梯子は、一段目から
落ちたのでは何でもないが、一番上の段から
落ちたら大けがをするのと同じようなものです。
同時にまた、外面的には最下と見えるものの中にも、
内面的には、最高の意義の宿されている場合が
少なくないのです。かくして諸君の前に
置かれている分岐点は、名実共に最下なる
ものに宿るか、それとも最下なるものを
通して人生の最高処に到るか、その何れか
だといってよいでしょう。
〇
一人の卓れた人格というものは、決して
“森信三先生の言葉 7~すべて物事は、最上のものは一歩を・・・” の続きを読む