奥の院通信から R4 2/5 「怖い囁き」

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 1990年8月、イラクのフセイン大統領が隣のクウェートに軍事侵攻し湾岸戦争が始まった。イラクの軍事侵攻に対し、国連がイラクを空爆して始まった戦争であった。

 この時、イラクとクウェートは国境の油田地帯の石油掘削問題で揉めており、一触即発の状況下にあった。そこにアメリカのエイプリル・グラスピー駐クウェート大使が、イラクのフセイン大統領のところにやって来て、「アメリカ合衆国としては、イラクとクウェートの紛争は地域問題であるから、米国は介入する意思はない」と告げた。ブッシュ大統領の意向であるとはっきり伝えたのであった。

 そこで、イラクのフセイン大統領は、それならクウェートに軍事侵攻して、クウェートとの問題を一気に武力解決することにした。そうしたら、米国が騒いで、米軍を主力とした国連軍を編成し、イラクへの軍事攻撃を始めた。ここに湾岸戦争が勃発したのであった。

 もっと前の1950年に始まった朝鮮戦争も全く同じ状況下に勃発した。その時は、アチソン国務長官が北朝鮮の当時の国家主席金日成のところにやって来て、「我々の防衛ラインは、アリューシャン列島ー日本列島ー台湾を経てフィリピンに至る線である、朝鮮半島はその中には入っていないので、関心はない」と言って帰った。

 そこで金日成は、「そうか、それなら南朝鮮に侵攻しても大丈夫、大事になることはない」と踏んで、ソ連のスターリンと相談したのであろうが、南に軍事侵攻し、当時はまだ無防備に近かった南朝鮮に攻め込んであっという間に釜山まで軍事占領した。

 そこで国連軍の介入を招き、朝鮮戦争が始まったのであった。この時は、ソ連のスターリンは国連軍編成のための話し合いにグロムイコ外相を欠席させ、安全保障理事会が国連軍派遣を決定できるよう配慮している。ソ連が安全保障理事会の拒否権を持っていたので、スターリンがわざと欠席させたのであった。

 仮の話になる。今、もし中共の習近平主席のところに然るべき人間が、「台湾問題は地域紛争であるから、あるいは中共の国内問題であるから関心はない」と囁きに行ったら、習近平は安心して一気に台湾侵攻する。国務大臣といった正規の使者ではなくても、何らかの方法で囁けば良いのである。  「極東の平和が問題なのであって、その中の台湾は中共の国内問題だから、関心はない」と、囁けば良いのである。

 今の状況は、台湾への軍事侵攻はさせないというシグナルを送っているように見える。だから、中共は台湾への手を出さないでいる。しかし、アメリカ(ディープステート)の真意はまだ分からない。本音のところでのアメリカの行動は予測できない。一方、習近平は日本に対しては、「日本が台湾問題に干渉するようなことをすれば、中共は日本を核攻撃する」と宣言している。

 とにかくこのようにして、奥の院・ディープステートは「然るべき人間」を「然るべき人間」のところに派遣し「然るべき囁き」をさせて戦争を勃発させる。これはこれまでの歴史が証明している。
 従って今は「その然るべき囁き」が一切を決定する。日本にとっては、もちろん世界にとっても、この「囁き」が怖い。

 現在、奥の院・ディープステートは生物兵器による世界大戦を既に開始しているので、この中での中共に対する囁きと言うことになる。今始まっている世界大戦は、国単位のものではなく、人類全体を相手にしている。今彼らが習近平にある種の「囁き」をすれば、生物兵器による世界大戦が、台湾問題を通して、核戦争に発展しかねない。

 奥の院が、その道を選ぶとは思えないので、その代償として台湾を生け贄にすることを考えているのかも知れない。そうであれば、習近平は今開催されている北京五輪が終了したら、台湾に軍事侵攻を始めるかも知れない。

 台湾を飲み込んだら、中共は太平洋への出口を確保し、世界支配に乗り出す。その時日本はどういう立場に立ち、どのような行動に出るのであろうか。中共の属国になることだけは避けたい。日本が今の新疆ウィグルと同じ道を辿ることだけは避けて欲しい。反日日本人たちはこの問題を突きつけられた今、どう思うのであろうか