人間として大事な二か条
人間として大事なことはたくさんあって、それらを一々あげ出したら、まったく際限のないことだといってもよいでしょう。ですから、それらを一々ならべるよりも、それらをギリギリの処までしぼって行って、最後に残るものは何かということをハッキリさせることのほうが、実さいにはより大事ではないかと思うのであります。
ではわれわれ人間として、色いろ大事なことがありながら、最後のギリギリ一つの手前のところまでしぼってゆくと、
(一) 一たん決心した以上は、必ずやり抜く人間になるということ
(二)もう一つは、人に対し親切な人間になるということ
以上の二つだと思うのであります。