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今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2022年06月15日「美しい魂」と2022年06月18日「お陰さま」の2つの記事を紹介します。
「美しい魂」
諸行無常という言葉があります。
時は刻々と変化し、この地上にあるものは、
一時も同じ状態にあるものはなく、変化を続けています。
変化の力こそが、この宇宙の進化の推進力となるからです。
唯一変化しないもの。それは神様の真理だけです。
人間である私たちも、同じ場所に立ち止まってばかりいるわけにはいきません。
取り巻く環境も変化をするし、家族、友人を含め、人とのつながりも変化していきます。
出会いがあり、別れが繰り返されます。
時には死によって強制的な別れがもたらされることもあります。
数年前まであんなに仲良く一緒にいた人たちが
今ではほとんど接触がなかったり疎遠になったり。
逆に、昨年まで見ず知らずの人たちが新しい友人として、存在したり。
毎週毎週、親しくお付き合いしているかもしれません。
永遠に続くと思われた家族との幸せ。
もしかしたら、それも突然の死によって、終わりを告げるかもしれません。
私たち人間は、深い悲しみやショックを受けると時が止まり、
その状態から抜け出せなくなります。
ひどいときには自分の魂が分割してしまい、
その一部を、その時間と空間に置いてきてしまうことさえあります。
生霊と同じ原理です。
魂を分裂させた場合、
本来のエネルギー100%の状態から、グンと生命エネルギーが減少します。
そのままの状態では、私たちの魂の属するグループ全体は、
進化の道を行くことができませんから、必ずいつかどこかでどこかの時間で、
私たち自身が分断された魂を集めなおし統合するしかありません。
深い悲しい出来事は、私たちの魂にショックを与え、生まれて来た目的を
一旦ストップさせ、長く続く悲しみの中で、
まるで明けることのない暗闇の中に放り込まれたような感情を味わうかもしれません。
そのショックが起きた時と、空間に魂の一部を置いてきてしまうかもしれません。
ですが、その「深い悲しい出来事」も、
本当は、私たちが生まれてくる前に計画してきたことです。
「深い悲しい出来事」を与えてくださった方々も、
私たちの今世の計画に協力するために、
その計画を手伝い、「深い悲しい出来事」を起こしてくださいました。
全ては、私たちに「悲しみ」という強い感情を味合わせ、
それを契機として、魂の進む方向性を変えるためです。
そのために、嫌な役回りを引き受けてくださいました。
もし私たちが、その「深い悲しい出来事」のために魂の進化の停滞を起こし、
何時までもいつまでも明けることのない深い暗闇の中の住人でいたとしたら、
その嫌な役を敢えて引き受けてくださった方々はどう思うでしょうか?
それは、
・早くに亡くなる子供かもしれません。
・とことん意地悪をしてくる同僚かもしれません。
本当は、そのような人たちも光り輝く魂の持ち主でした。
今世に置いて、約束した役割を果たすために、その輝く魂を一旦封印しているだけです。
もし、そのお相手の方が、まだ生きていらっしゃるなら、
その約束してきた役割が全うされた暁には、本来の光り輝く、美しい魂の輝きを、
思う存分に、生きてるうちに現してくださることでしょう。
もし今、嫌な方が周りに居られるのなら、
感謝の気持ちで、今世の役目が早くに全うされるのを祈ることが良いかもしれません。
役割さえ果たされれば、本来の美しい魂に、そして二人の間にあった
本来の美しい友情関係に戻れるからです。
「お陰さま」
今日も、ご縁のある皆さんに、生きている今の物質の世界、また見えない非物質の世界(黄泉の国)を、幸せに生きる秘訣、心をテーマに書きたいと思います。
私が神社に行って、いつも唱える言葉の1つに、
生きとし生けるもの、みんなが、お陰さまの気持ちで、生きられますように・・
というのがあります。
これには沢山の願いが込められているのですが、生きとし生けるものが
・お陰さまの、謙虚な気持ちで生きて行けますように
・助け合って生きて行けますように
・他人の個性、尊厳を認め、尊重して行けますように
・心が尊大になりませぬように
・他人を見下すことがありませんように
・おごり高ぶることがありませんように
など様々な意味を込めて、お祈りしています。
私たち、みんなが、この「お陰さまの気持ち」を持って謙虚に生きられたら、
他人を思いやる優しい気持ちで生きられたら、この世の中からギスギスした雰囲気が消え、春の日差しのように、心地よい、温かな光に包まれることでしょう。
そこに住む、みんなの顔が、笑顔で溢れ、笑い合って暮らしていけることでしょう。
そんな、願いを込めて、お祈りしています。
さて、このお陰さまに関して、とっても良い詩があります。
上所重助さんと言う方が書いた「おかげさま」という詩です。
以前も掲載したことがあったのですが、ご紹介します。
<引用開始> 引用元
夏が来ると「冬がいい」と言う 冬が来ると「夏がいい」と言う
太ると「痩せたい」と言い 痩せると「太りたい」と言う
忙しいと「暇になりたい」と言い 暇になると「忙しい方がいい」と言う
自分に都合のいい人は「善い人だ」と言い 自分に都合が悪くなると「悪い人だ」と言う
借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる 金を持てば 古びた女房が邪魔になる
所帯を持てば 親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ天国だが 上を見て不平不満の明け暮れ 隣を見て愚痴ばかり
どうして自分を見つめないのか 静かに考えてみるがよい
一体自分とは何なのか
親のおかげ 先生のおかげ 世間様のおかげの固まりが自分ではないか
つまらぬ自我妄執を捨てて 得手勝手を慎んだら 世の中はきっと明るくなるだろう
「俺が」、「俺が」を捨てて 「おかげさまで」、「おかげさまで」と暮らしたい
<引用終了>
本当にその通りですね。私たち人間は結構、我がままです。
その我がまま(我欲)が本来の魂の輝きを隠し、罪、穢れとして付着してしまい。
運命を暗く、苦しいものにしてしまいます。
人生が順調の時は、どうしても、「お陰さま」の気持ちを忘れがちで、尊大な心になることもあります。
そんな時は、もしかしたら他人に対する優しさを忘れてしまっているかもしれません。
自分の思い通りにならなければイライラしてしまうかもしれません。
感受性が鈍り、すぐそばに居る人の、瞳の奥に隠れた
・寂しさ
・悔しさ
・不安
・恐怖
・ひもじさ
などを見過ごしてしまうかもしれません。
もしかしたら、病気やケガ、急なリストラ、貧困、離別などは、 神さまが、私たちに
大切な「お陰さま」の気持ちを思い出させるために起こしていることかもしれませんね。
もし、私たちの心がお陰さまの感受性を持つならば、自然と感謝の気持ちに溢れ、
「ありがとう」の言葉が、口から出てくることでしょう。
そして、既に、その時は生きながら、天国を実現している状況です。
まさに空海の仰った言葉の通りの状態です。
空海は仰いました・・・
生きとし生けるもの、すべてに命があり、心がある。
そのことを忘れてはいけないよ。
すべては、一人一人の命の働きから始まるのだ。
難しく考えることはない。
素直に生きて、皆に感謝をしなさい。
そして、おのれの魂が喜ぶ生き方をしなさい。
さすれば、道は開くであろう。空海は、そう仰ったのでした。
生きながら天国に住む、仏の心になる。
これが、空海の説いた即身成仏の意味です。
皆で協力し、助け合い、お互いさま、お陰さまの 謙虚な気持ち、
温かな気持ちで仲良く暮らしていきたいものですね。
この「お蔭様」の感受性を持つことで、きっと幸せに暮らしていけると思います。