再録 Iさん懐古 その2~子供は女性が産まない

先日そのことをある女性に告げましたら「?」で
ポカンとしてました。

そうです子供を宿し、大変な思いでこの世に
生み出したのは「私!!」と叫ばれそうですね。

でももしそうだとしたらこの「宇宙」は永続しないのでしょう。

変化する物質が物質によって生み出されたのなら
変化しない「空」が物質の原因ではなくなり
変化するものの「物質」がすべてとなりますので、
「原因」がなくなり「宇宙」は永続しません。

聖書ではイブは「誕生」の苦しみを
アダムは「労働」の苦しみを与えられました。
楽園からの追放です。

「楽園」ではあなたと私がない世界でした。
あなたと私が分離したことから、この幻想の
世界が始まりました。

古事記では天之御中主神(あめのみなかぬし)の出現が
最初でもちろん分離のない一人神。
その後高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)が現れ
宇宙を創成していきます。
造化三神と呼ばれます。
分離しそこから幻想の世界へ同じように入っていきます。

古事記と聖書はよく似ています。

もし子供が聖書での「父の子」でなく、女性が生んだ母の子で
あったのなら、幻想を実相(真実)ととらえたことになり
相変わらず自我の虜になったままです。

生命は無限にして永遠であり、形がなく一つなので
その原因こそが子供なのでしょう。
すなわち形がない生命が私たちの本質です。

その本質を母が産むことはないようです。

一つの生命を生かされる私たち。

それを身に染みて感じる「啓示」は、幻想のこの世には
存在しない純粋な喜びの体験でしょうか。

生命である霊は「所有すること」と「在ること」の
相違を知りません。
生命にとっては得るということは無意味であり、
与えることがすべて。

「子供は女性が産まない」