・・・つづき
「3」これがバンヤンの木の種子の説明・・
ウッダーラカ(父)は言った。
「バンヤンの実をそこから持ってきなさい」
シェヴェータケート(息子)
「父上、ここに持って来ました」
父「それを割ってごらん」
息子「割りました」
父「そこには何が見えるか?」
息子「小さな種子です、父上」
父「その一つを割ってごらん」
息子「割りました、父上」
父「そこには何が見えるか?」
息子「何も見えません、父上」
父は言った。「息子よ、お前に見えないこのごく小さな種から、この偉大なバンヤン(木)は現われ、ここに生い立っているのだ。息子よ、私の言葉を信じるがいい。「種子とは「それ」であり、この世のすべてのものは「それ」の表現なのだ。」「それ」が「在るもの」であり、「それ」が真我である。シェヴェータケートゥ(息子)よ!お前は「それ」なのだ」
その源はいかなる次元も、規模も、領域も持たない点です。それは一方では宇宙として拡張し、もう一方では無限の至福として拡大します。その点が中心点なのです。そこから一つのヴァーサナー(自我)が現れ、体験者である「私」、「体験」、世界として拡大していきます。
体験者と源についてはマントラの中に言及されています。まったく同じ姿の二羽の鳥が同時に顕れるのです。
“ラマナ・マハルシとの対話より 31ー6 ” の続きを読む