「竹瀝」(ちくれき)の凄さ 令和3年7月 熊ちゃん講演会から

愛媛の大洲市肱川町から熊ちゃんこと岩熊裕明さんが
おいでになり「炭が地球を救う」の出版記念講演会が
開催されました。

当初30名の参加者予想が大きく異なり、
参加者が60名近くとなったため3日と4日の
2日間にわたっての開催となりました。

場所は岐阜県揖斐郡の大和神社境内にある
レンタル民宿のような昭和なお宿です。

少し暑くて参加者の熱気もあって、むしろ
昭和な感覚を味わうことができました。

大和神社の保井円宮司さんはフランスから戻った
ばかりでしたが、熊ちゃんの講演会をこの地で
開催することを熱望されていたようで、
参加者の多さに少し驚かれた様子。

駐車場の整理をも担当されていて、かなり熱が
入っていらっしゃいました。

熊ちゃんの講演にはいつもの人生物語の話は少なくて
いかに竹炭が地球を救うのかを熱心にみなさんに
説かれていました。

農林水産畜産などに関わる産業廃棄物を炭焼機「環炭くん」で
燃料なしで800度で燃焼することでできる
さまざまな炭が海や川、土壌にまかれることによって
炭が土壌を浄化し環境にも健康にもまた経済にも
貢献することを強調されたのでした。

竹がびっしりと入ります(大洲市肱川町にて撮影)

「環炭くん」が立っているところ

そして火入れする時

もうすぐに燃焼を始めます

全景です

およそ12時間で炭は800度でもって
燃料なしでできます。

講演の中でとても興味がわくお話がありました。

それは「竹瀝」(ちくれき)のことです。
この「竹瀝」は竹が燃えようとする初めに
竹のエキスが燃焼窯の底から一回につきわずかですが
燃焼窯を傾けることによって取れます。

土の窯では液が土に吸収されてしまい
とれないようなのです。

なぜ興味を引いたかと言いますと実は熊ちゃんが
東京での友人との会食中に聞いたお話が
とても面白いと感じたのです。

その友人は「天皇の料理番」という以前テレビドラマにも
なった主人公の秋山徳蔵さんの友人でもありました。
昭和天皇の料理番です。

で、その秋山さんのお話によりますと、昭和天皇は
西洋の薬は一切服用しない人だったようです。
それで何を持って健康維持に努めたかと言いますと
この「竹瀝」だったとのこと。

皮膚にも口中にも飲料用にでも何にでも
この「竹瀝」一本。お風呂にもOK。

また古くから民間薬として、また漢方(生薬)としても知られ、
心肺や胃腸、神経系に有用な他、解熱などにも用いられてきました。
またアンチエイジングで注目のポリフェノールを豊富に含み、
その他にも数百種類もの天然成分を含むと言われており
健康を気にする方々に注目され始めているようです。

ですがその「竹瀝」が最近手に入らないと嘆いて
いたようです。
そしたら熊ちゃんが、それなら持っているよと言った
ものですからその友人はビックリしたそうです。

さて「竹瀝」は炭の焼き始めの時間に炭焼機を少し傾けますと
そこからちょろちょろと出てきます。

熊ちゃんはこの「竹瀝」を15年間静置熟成し、精製後
さらに二度も蒸留して不純物を除去し、最後に再精製をしています。

この原液を50倍から100倍に薄めて何にでも
使うことができるようです。

でもたくさんの量が取れないために、市場に大々的に
広告するにはまだ十分ではないようです。
少し高価ですが薄めればかなり値打ちと感じます。

知らなかった「竹瀝」のことが知れて、改めて
中性の中庸の「竹」の威力を知りました。

熱い講演会でした。