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★ただの風邪が覇権を転換するコロナ危機
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世界的に、新型コロナウイルスの感染拡大が演出・誇張される事態が続いている。
日本ではPCR検査の陽性者の増加分が、7月前半の1日あたり200-400人だった
のが、7月後半には600-800人に増加し、8月前半には1000-1500人へと増えた。
一見すると、第2波の感染拡大が起きているかのようだ。しかし、7月17日の私
の記事を読んでいる人は「検査数を増やして陽性者を増やしてんじゃないの?」
と尋ねるだろう。そのとおりだ。日々の日本のPCR検査の総数は、7月前半6000-
1万人程度だったのが、7月後半になると8000-16000人程度に増え、8月前半に
なると18000-26000人程度へと増え続けている。検査数を増やすことで陽性者数
を増やしている。検査を増やさなければ陽性者も増えなかったはずだ。陽性者数
を増やしてあたかもコロナが猛威を振るっているような感じを醸成する目的で、
日本政府は検査数を増やしているともいえる。
http://tanakanews.com/200717corona.htm
新型コロナ「第2波」の誇張 2020年7月17日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/index.html
厚生労働省 報道発表資料
「陽性者は、他人に感染させる恐れがある『危険な感染者』なのだから、政府が
どんどん検査数を増やして陽性者をあぶり出して急増させることは良いことだ。
検査をどんどん増やすべきだ」という考え方も流布している。しかし、この考え
方は大間違いである。陽性者の多くは、喉の奥の咽頭・気道の表面に新型コロナ
のウイルスが付着しているだけで感染していないからだ。PCR検査は、気道の表
面にウイルスが存在するかどうかを調べるだけであり、そのウイルスが気道表面
の細胞内に入り込んでいる状態の感染になっているかどうかを見分けることがで
きない。陽性者のうち、何割が感染し、何割がウイルス付着のみで感染していな
いのか、今の検査体制では判断できない。感染の有無を調べるには気道を傷つけ
て細胞を採取してこなければならず、生きている人に対してそれをやることは不
可能だ。
http://tanakanews.com/200617corona.htm
新型コロナはふつうの風邪の一種?
http://www.realclearpolitics.com/articles/2020/07/31/politics_not_science_keeping_schools_closed_143847.html
Politics, Not Science, Keeping Schools Closed
気道にウイルスが付着している陽性者が感染しているかどうかを考える場合、気
道表面からとってきた体液にどのくらいの量のウイルスが存在していたのかも重
要だ。以前の記事で紹介した徳島大の大橋眞・名誉教授によると、咽頭(気道)
に100万から1億個以上の単位でウイルスが存在していないと、感染から発症を引
き起こすことはできない。そして(権威ある)ネイチャー誌掲載の論文によると、
コロナ陽性者のほとんどは、咽頭に付着しているウイルスの数が10-100個あた
りの単位でしかない。このぐらいの量のウイルスでは、感染から発症を引き起こ
せない。コロナ陽性で肺炎などが重症化した人は、コロナでなく別の病気で肺炎
などになったのでないか、と大橋氏は推測している。
無症状の人はウイルスを出すのか?
http://tanakanews.com/200708corona.htm
新型コロナのウイルスは存在する?
そもそも日本など各国の政府当局は、PCR検査が陽性になったそれぞれの人の咽
頭にどのくらいの量のウイルスがいたのか発表していない。発表する気になれば
できるのに全くやっていない。すでに書いたように、学術論文として発表された
分の検査では、まったく発症を起こせそうもない少量のウイルスしか検出されて
いない。陽性者のほとんどは、発症どころか感染も引き起こせないほど少量のウ
イルスしか付着していない可能性が高い。それを露呈したくないので、日本など
世界中の政府は、陽性者のウイルス量を全く発表しないのだろう。
PCRは、悪用されると騒動になる
http://www.youtube.com/watch?v=f-fntpleMOo
健常者にマスクが必要は科学的根拠なし
これらを踏まえた上で、現状がどうなっているかを推測してみる。新型コロナの
ウイルスは、人から人に移る能力は高いようだ。そのため、ごく少量のウイルス
が咽頭に付着しているが感染していない人から、会話などを通じて他の人の咽頭
にウイルスが移りやすい。ほとんどの場合、ウイルスを移された人も付着だけで
感染しない。だが、感染しなくても付着した状態の咽頭から、また他の人にウイ
ルスが移り得る。このような展開で、いつまでもウイルスが社会の一部に存在し、
PCRで陽性になる人が少数だが存在し続けているのでないか。
http://mises.org/wire/lockdowns-great-reset
>From Lockdowns to “The Great Reset”
たしかに、他の持病などで免疫力がとても落ちている人の咽頭にウイルスが入る
と、ウイルスが増殖、感染、発症を引き起こしうる。こう書くと「ほらみろ、や
はり危険なウイルスじゃないか」という話になる。だが、免疫力がとても落ちて
いる人は、普通の風邪のウイルスを取り込んでも増殖、感染、発症する。新型コ
ロナは、普通の風邪のウイルスと似たような動きをしているに過ぎない。風邪や
インフルエンザで重症化や死亡する人がいることは昔から知られている。しかし
風邪やインフルがいくら蔓延しても、都市閉鎖もマスク強制も行われない(そも
そもマスクはコロナ防止に効かない)。
Europe’s Top Health Officials Say Masks Aren’t Helpful in Beating COVID-19
Europe’s Top Health Officials Say Masks Aren’t Helpful in Beating COVID-19
http://www.zerohedge.com/political/when-it-comes-masks-there-no-settled-science
When It Comes To Masks, There Is No “Settled Science”
風邪をひくと喉が痛くなったり咳が出る。これは咽頭に付着した風邪のウイルス
が、咽頭の内側の細胞に入って感染した状態なのだろう。しかし喉が痛くなって
も、発熱もせず、もしくは少し熱も出るものの1-2日で痛みが引くことも多い。
これは、体内にあらかじめ持っている自然免疫によって咽頭だけの感染でそれ以
上のウイルス侵入を防ぎ、撃退したのだろう。風邪のウイルスの多くはコロナウ
イルスであり、新型コロナの親戚筋だ。新型コロナの場合「無発症でも感染して
いる」と言われてきたが、普通の風邪のウイルスとの類似性から考えて、それは
間違いだろう。無発症なら、感染しておらず、咽頭にウイルスが付着しているだ
けだ。
Destroying Western Media’s “Swedish Public Health Disaster” Narrative In Two Simple Charts
昨年末から今年2月にかけて、中国の武漢で謎の肺炎が流行し、これが新型コロ
ナの感染拡大の始まりだった。あの「武漢肺炎」の騒動が中国当局の演出による
誇張だったと考えるのは無理がある。当時の新型コロナは、普通の風邪やインフ
ルエンザより重篤性が高い病原だった。しかしおそらく今では(今年4-5月以降)、
世界的に、新型コロナで肺炎など重症になる人のほぼ全員が、他の持病があって
免疫力が低くなっている人で、新型コロナでなく普通の風邪やインフルにかかって
も重症になる人だ。コロナの病原としての重篤性は大きく低下し、普通の風邪並み
になっている。これは一見、不可解だ。しかし過去には、新型コロナの親戚筋であ
るSARSやMERSも、最初は重症者や死者がどんどん出てすごい病気として恐れられ
たが、2-3か月以内に重篤性が大幅に低下し、誰も感染発症しなくなって消えた。
http://www.the-sun.com/news/1184945/bill-gates-vaccines-schools-closed-donald-trump/
Bill Gates warns multiple coronavirus vaccine doses likely to be needed and schools should stay closed for another YEAR
http://tanakanews.com/200212virus.htm
悲観論が正しい武漢ウイルス危機の今後
ウイルスは一般に、感染が拡大するほど重篤性が下がるといわれている。感染拡
大という「目的」が達成されるからだという。SARSやMERSのウイルスは、その後
も社会の中にいるのかもしれないが、その場合、重篤性がとても低く、人の気道
に入っても付着するだけで感染させられないのだろう(SARSやMERSは新型コロナ
と異なり、重症化しないと他の人に移らないと言われたが)。今回の新型コロナ
も、SARSやMERSの時の終息期と同じ段階に入っている観がある。しかし新型コロ
ナは今だにすごく騒がれている。それはウイルス自体の問題でなく、新型コロナ
が引き起こす危機を長期化させたいという国際的な政治意志・謀略が存在してい
るからだ。重篤性の低下は、ウイルスのゲノム的な変異とは違うものだ。SARSも
MERSも、顕著な変異をしないまま重篤性が下がっている。
The Coronavirus Response Is Pure State Terrorism Based on Propaganda
The Coronavirus Response Is Pure State Terrorism Based on Propaganda
新型コロナの重篤性が下がり、感染しても人々が生まれつき持っている自然免疫
で退治できるものになったため、人類の多くが新型コロナ用の免疫を持つ「集団
免疫」の状態に事態が近づかなくなってしまっている。報道を見る限り、新型コ
ロナに対する社会の免疫保有率を調査することは6-7月以降、世界的に行われて
いない。自然免疫で退治できるのだから、集団免疫の議論は必要ない。他の持病
による死の直前の人など、免疫力が大幅に落ちている場合は重症化しうるが、そ
のような人は普通の風邪にかかっても重症化する。そのような人々に移さないよ
うにするため、人類全体が新型コロナのワクチンを接種するという話になってい
るが、そんなことが必要なのだろうか。低免疫の人は、新型コロナにかからなく
ても普通の風邪にかかって重症化する。
http://www.zerohedge.com/political/fauci-says-coronavirus-vaccine-may-only-be-50-or-60-effective
Fauci Warns COVID-19 Vaccine May Only Be “50% Or 60%” Effective
http://tanakanews.com/200608corona.htm
永遠の都市閉鎖 vs 集団免疫
ワクチンは意味がない。こう書くと「ワクチンは意味がないって言うなら、どう
やってコロナを乗り越えるのですか??」と言ってくる人がいる。違う。コロナ
はあなたの体内の自然免疫によってもう乗り越えられている。「でも重症化する
人がいるでしょう??」ってか。そういう人は他の持病があって自然免疫が大幅
に下がっており、ふつうの風邪でも重症化し、コロナの存在に関係なく余命が短
い。コロナ統計の「死者」の真の死因はコロナでない。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-8599213/Thousands-Covid-19-deaths-wiped-governments-official-toll-counting-fiasco.html
Thousands of Covid deaths ‘to be removed after counting blunder’
http://www.zerohedge.com/geopolitical/no-silver-bullet-whos-tedros-warns-covid-19-vaccine-may-never-be-found
“No Silver Bullet” – WHO’s Tedros Warns COVID-19 Vaccine May Never Be Found
世界初のワクチン接種は来年早々、ロシアで実施されることになるかもしれない。
欧米が作れていないワクチンを、ロシアが先に完成させて接種する。これは冷戦
期の1957年にソ連が米国より先に人類初の人工衛星スプートニクを打ち上げた時
と同じ衝撃だと米国で報じられている。ロシアの話を真に受けるとそういうこと
になる。プーチンの娘もワクチンの人体実験に参加したという。愛国的だ(笑)。
プーチンは諜報界の人だから、コロナが誇張された謀略でワクチンは無意味だと
知っている。その上で、ロシアが米国より先にワクチンを完成したというスプー
トニクの衝撃を演出している。
http://www.thenational.ae/business/russia-will-have-covid-19-vaccine-in-two-weeks-in-sputnik-moment-1.1056470
Russia will have Covid-19 vaccine in two weeks in ‘Sputnik moment’
http://www.politico.com/news/2020/08/11/russia-coronavirus-vaccine-putin-daughter-393455
Russia registers virus vaccine, Putin’s daughter given it
プーチンは、毒にも薬にもならないものをコロナのワクチンといって完成させ、
それをロシア人に打つのでないか。ロシアのコロナワクチンは、親露的な諸国に
も輸出されるだろうから、ワクチンが食塩水だったりするとバレてしまう。何か
ワクチンっぽい感じの、副作用がなくて簡単に作ってごまかせるものでないかと
邪推できる。米国側は、コロナ危機を長引かせたいので企業のワクチン開発にい
ちゃもんをつけて遅らせている。プーチンはそれを逆手にとってスプートニクご
っこをやり、ロシアの大衆の留飲を下げて自分の人気を上げた。お見事。
http://sputniknews.com/russia/202008031080046261-covid-vaccine-trial-volunteers-in-russia-show-immune-response-defence-ministry-says/
Russian COVID Vaccine Successfully Tested on Humans as Volunteers Show Immune Response
http://uk.reuters.com/article/us-health-coronavirus-russia-vaccine/russia-preparing-mass-vaccination-against-coronavirus-for-october-idUKKBN24X3KO
Russia preparing mass vaccination against coronavirus for October
コロナ危機を長期化させたい国際的な政治意志・謀略は、誰が何のためにやって
いるのか。私の見立ては、以前の記事「コロナ大恐慌を長引かせる意味」などに
書いた。トランプが隠れ多極主義の代理人として、米覇権の運営を牛耳ってきた
軍産複合体との戦いに勝って軍産を乗っ取りコロナ危機を扇動・長期化している。
コロナ危機は米国と同盟諸国(とくにアングロサクソン諸国)の経済を自滅させ、
世界を米国側(同盟諸国)と中国側(非米諸国)に2分して非米側を勝たせ、
覇権体制を転換するためにやっている。
http://tanakanews.com/200528depression.php
コロナ大恐慌を長引かせる意味
5 Ways “The New Normal” is Getting Worse and Worse From mandatory masks to mandatory tests to mandatory track-and-trace
http://www.ronpaulinstitute.org/archives/featured-articles/2020/august/03/europeans-are-waking-up-to-government-covid-tyranny-why-are-we-still-asleep/
Europeans Are Waking Up to Government Covid Tyranny. Why Are We Still Asleep?
コロナは国際的な人的交流を断絶することで、軍産(米英諜報界)が同盟諸国を
牛耳り、非米諸国を抑止してきたスパイ網の機能を無効にする。トランプ忠臣の
ポンペオ国務長官が過激にやるほど非米諸国が結束強化され、同盟諸国は米国離
れで離散弱体化し、多極化が進む。米欧日では学校閉鎖で人生台無しの世代が生
成される。コロナ危機は3-5年続き、その間に米国が財政破綻やドル崩壊、暴動
頻発から内戦化、覇権放棄の道を進む。米国の覇権が崩壊し、日本など旧同盟諸
国が米国より中国を重視する傾向になり、多極化が不可逆的に進んだら、コロナ
危機は終わる。米国は身軽になった後で蘇生していく。そのような謀略を進める
ため、コロナ危機が長期化させられると私は見ている。
http://tanakanews.com/200701gold.php
ずっと世界恐慌、いずれドル安、インフレ、金高騰、金融破綻
http://www.tathasta.com/2020/08/un-pandemic-school-closures.html
U.N.: Pandemic School Closures A ‘Generational Catastrophe’
http://www.yourdestinationnow.com/2020/08/banning-travel-is-three-times-better-at.html
Banning travel is ‘three times better at controlling spread of coronavirus than reopening and making people quarantine’
この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/200812corona.htm
●最近の田中宇プラス(購読料は半年3000円)
◆中国の対米離脱で加速するドル崩壊
http://tanakanews.com/200807dollar.php
【2020年8月7日】今後のドルと米覇権の崩壊の引き金を引く要素は、金融のバ
ブル崩壊や実体経済のコロナ不況でない。トランプが煽っている米中対立に押
されて中国が経済的に米国やドルから離脱していく「中国の対米自立」がドル
崩壊を誘発する。米国は自滅し、日韓や欧州は、中国中心の新世界システムへ
の参加を余儀なくされる。これは、1945年に米国(国連P5を作ったロックフ
ェラーとか)が作ろうとして英軍産に冷戦で阻止された多極型の世界体制を実
現する策略だ。多極化は、今後の均衡のとれた世界経済の長期的な発展のため
に必要なのだろう。
◆急接近するドル崩壊
http://tanakanews.com/200731dollar.php
【2020年7月31日】今後ほぼ確実に、コロナの長期化で金融バブルが再崩壊す
る。QEの再度の急増が必要になるが、それをやるとドル崩壊に拍車がかかり、
米国覇権の喪失と多極化が急進展する。一方、これ以上QEをやらないと、
金融バブルの大崩壊が起こり、それも米覇権喪失と多極化につながる。早けれ
ば11月の米大統領選挙の前に金融崩壊が起きる。ドルや金融が崩壊すると金相場
が高騰する。米連銀がQEを再増加すると、金相場はいったん暴落してから反
騰する。QEがもう拡大されないなら、このまま続騰する。
◆中露イランと対決させられるイスラエル
http://tanakanews.com/200726israel.php
【2020年7月27日】ICCが中国を頼り、中国がイランなど反米諸国の肩を持つほ
ど、ICCが米イスラエルを有罪にする日が近づく。米イスラエルはICCの判決を
無視するだろうが、そうすると国際社会で中国の権威が高まり、米イスラエル
の権威が下がる。覇権が転換する。米イスラエルが戦後のドイツを延々と苦し
めた善悪歪曲・ウソまみれの攻撃手法が、今まさに米イスラエルに向けられて
いる。隠れ多極主義のアイデアはすごい。戦後世界の最大のウソが自滅させら
れていく。