20年ほど前から、一日おきに自宅の一階の玄関先と
道路を掃き掃除しています。
修行です。
そうしますと毎回平日には同じ時間に
前を通る方に気が向きます。
それは今日もです。
「まだ走っている」
10年ごろ前にビジネスウーマンとして
スタートを切ったそのころまだ初々しい女性が
走っています。
最初の頃のどことなくやぼったい女性から
次第次第に洗練された服装となり、お顔の
お化粧もお上手になり、お仕事にも自信がついたのか、
立派な女性になりました。
でも今朝も走っています。
最初の頃はもう少し早く起きればいいのにと
余計なことを考えていましたが、
10年たってもまだ走っている彼女を見まして、
「人間は変わらないし、変わらなくてもいいなあ」と
進歩のない感慨を持ってしまいました。
らしさをしょって、人はこの世に使わされるのかも。
ことを自分のことに移しますと、はたして
やっぱり変わっていないんじゃないかと感じさせます。
それどころかますますわがままに・・・。
でもそれでよかったのかも知れません。
湧き上がる心に正直に、自分にだけは嘘をつかず、
歩いてきました。
いろんなことを体験させていただきました。
とても大変だなと思うこともありました。
それでも今なんだかさわやかです。
他人に媚びて、他人の人生を生きるのか。
絶対つけない自分への嘘を、抑え続けて生きるのか。
思うように生かされればいいと感じます。
自分は自然からの分け御霊ですし、
それが天の願いかもしれませんから。