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4月10日、フランス大統領選挙が行われ、現職のエマニュエル・マクロン候補が27.84%獲得し、2位のマリーヌ・ルペン候補が23.15%であった。3位はジャン=リュック・メランションが21.95獲得した。そこで、決選投票が4月24日に行われる予定である。
3位のジャン=リュック・メランションは急進左派であるから、グローバリストで、決選投票になるとその票はトップのマクロンに流れるのであろうから、結局現職のマクロンが勝利することになるものと思われる。
ここで、対抗馬ルペン候補が掲げている公約に今回の選挙の性格が出ている。彼女の掲げているのは、反グローバリズムである。
・ 移民を制限し、市民権付与の条件を厳しくする。
・ 中小企業の減税を実施する。(大手企業はグローバル企業でほぼ奥の院企業である)
・ 製造業を守るために関税を引き上げる。
・ 同性婚を廃止する。
この公約を見る限り、フランスのトランプかと思わせる。決選投票になれば、1位と3位が合体することになり、2位のルペン候補の敗北がはっきりする。しかし、アメリカでトランプが獲得した票(不正のない真正票)を考慮すると、フランスでも変化が起きる可能性もある。フランスに変化が起きれば、ヨーロッパ全体が変化するかも知れない。
更に、ルペン候補は、EUを懐疑する。前回の2017年の選挙では、彼女はEU離脱論を掲げたが、今回もEUに代わるものとしてEU諸国連合創設を掲げた。
シェンゲン協定(ヨーロッパ諸国は国境検査なしで国境を越えることを許可する協定)、パスポート不要を問題視し、これらの再交渉を掲げる。国境がないことが国益にならないと主張する。移民がフランスの社会保障制度を利用することを抑制し、少なくとも片方の親がフランス人である家族だけに家族手当を支給するとする。
グローバル政策は、お金・物・人の移動を自由にしようと言うことであるが、そのうちお金と物の移動はほぼ自由になったが、人の移動の自由がまだであり、これを達成しようとしているのが現在の移民問題である。トランプはメキシコとの間に壁を造った。今のバイデン政権は、この壁を再び壊して移民(難民)を自由に入国させている。
今回のフランスの大統領選挙は、世界の人の移動を自由にするという、グローバリストらの主張を、フランス国民が受け入れるかどうかの問題である。人の移動の自由を認めると、国家というものが溶けてなくなるのである、と言うことに気付くかどうかの問題でもある。メディアが挙げて「グローバル万歳」を叫んでいることの意味を、理解する必要がある。世界を一つにし、国家主権をなくそうとする。
また、フランス政府および自治体はフランス製品を購入することを義務づける(フランス・ファースト)。要するに、自分の国を大事にしましょうと言っているのである。
我が日本国も、支那・朝鮮・東南アジアからの移民受け入れで揉めている。世界の潮流が、移民受け入れを奨励しているので、国民の意向とは別の流れがあり、日本国が何処に流れていくのか不安である。誰に聞いても現在の移民問題には疑問を呈している。にもかかわらず、政府の政策は移民受け入れの方向に進んでいるのが不思議である。
奥の院・ディープステートは、それぞれの国家がどうなろうと、全く関心がない。そして、その事が理解できないようにするべく、メディアは働いている。グローバル世界になれば、力と金だけが世の中を動かす。支配者と被支配者の完全なる2極となり、人間牧場が完成することになる。
誰もそんなことは望んでいないのに、世の中はその方向に着実に進んでいる。昔、コスモポリタンと言い、その後インターナショナルに変わり、今グローバルという。言っている中味に何の変化もないことに気付くべきである。同じ人たちがしているのであるから何も変わらないのは当然である。