森 信三 運命をひらく 365の金言 39 「野心と志の区別」

野心と志の区別

 人間が志を立てるということは、いわばローソクに火を点ずるようなものです。ローソクは、火を点けられて初めて光を放つものです。同様に又人間は、その志を立てて始めてその人の真価が現れるのです。志を立てない人間というものは、いかに才能のある人でも、結局は酔生夢死の徒にすぎないのです。そして酔生夢死の徒とは、その人の心の足跡が、よたよたして、跡形もなく消えていくということです。
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森 信三 運命をひらく 365の金言 40 「真の大望」

真の大望

 国家の全運命を、自分独自の持ち場のハンドルを通して、動かさずんば已まぬという一大決心の確立した時、その寿命は、天がその人に与えた使命を果たすだけは、与えるものです。それよりも永くもなければ短くもありません。
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森 信三 運命をひらく 365の金言 41 「確実な真理」

確実な真理

 私の力説したいのは、われわれのこの地上の「生」は、遙遠極まりなき過去から、無窮なる未来にむかって展開する無限なる宇宙生命の一瞬的な閃光に過ぎないわけであるが、それにも拘わらずわれわれの人知は、自らの「生」の来処についても、はた又死して後ゆくべき世界についても、何らこれを対象的には把握しえないのであって、わずかに全我を捧げてその秘奥の一端に触れうるのみだといってよい。
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追悼 坂田道信氏 「致知」より

坂田先生! ありがとうございました。

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幾度かの坂田道信先生との出会いのチャンスが
ありながら先生の講演会との日程が合わず、ようやく
その場がいただけました。

名古屋国際会議場の一室での講演会です。

一番後ろの席で、こっくりこっくりと隣の居眠りする家内の
横で、自分は幾度も涙を流していました。

初めての出会いとなったその日、講演終了後
坂田先生のもとにかけよりご挨拶をさせていただきました。

「先生、やっとお会いできました!」

そのお声かけに先生は

「会っても何にもならんよ!」と謙遜でしょうか。
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