2538「裏返しの宇宙」2021.12.6 自分で自分を自分するから

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今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2021年12月01日の記事を紹介します。

「裏返しの宇宙」

今日は、ブッダの教えてくださった、こだわればこだわるほど、執着すればするほど、

自分の望んでいることから遠ざかる・・

というお話です。

これは 6歳の神様トキ君が「お金」について言っていたことと同じですね。

執着すればするほど離れていく・・・

先日、たまたまTVで『林先生が驚く初耳学!』で、高学歴でありながらも現在ニート生活を送っている「高学歴ニート」のお話がありました。

そしてその結論が、ブッダの教えてくださったことと全く同じでした。

番組中、早稲田大学卒の31歳の男性が

「好きな仕事じゃないと働きたくない。働かずにブログで食っていければ」と

働く気はあるものの、やりたい仕事でないと働きたくないと話していました。

それに対して林先生は

・やりたいこと(自分の好きなこと)

・できること(人から頼まれたこと)

のどちらを軸に、仕事を選択するかはとても重要。

ご自分の長い人生経験から

「やりたいかどうかの軸で、考えるのを止めて、できることをやろうと思って予備校講師に徹した。その結果、30年間上手く行かなかったことや、悩んだことは何一つない」

とおっしゃっていました。

また、人から頼まれたテーマで執筆した本はベストセラーとなり、逆に、自分の好きなこと、書きたいことを書いた本は、まったく売れなかったとのこと

結論としては、自分の好きなことというものは、非常に環境に左右されやすく、ころころ変わるもの・・

それに対し、運命の流れに任せ、人から頼まれたこと、今の自分にできることを、コツコツやってきたことで、大きく運命が開けた・・・ とのことでした。

この会の反響は大きく、視聴率もかなり高かったとのこと。

それでは、ブッダのお話をご紹介します。

みなさん、「遠離一切顛倒夢想」(おんり いっさい てんどう むそう)という言葉聞いたことがありますか?

般若心経の中に書いてある言葉です。

意味は、普通の人が考える幸や不幸、損や得というものが、神さまや仏からはまったく逆さになって見える、ということです。

それを、小林正観さんは、「宇宙は裏返し構造」と解説しました。

<引用開始>

宇宙の仕組みは どうも裏返し構造、二重構造になっているみたいだ・・

ということがわかってきました。

何か意気込んでやろうとしている人ほど、どうも宇宙が味方をしないようです。

反対に 執着がない人ほど宇宙が味方をしたくなるようなのです。

江戸時代 儲けだけを考えていた一部の商人は「商人には友達はいらない。同じ『と』の字でも 取引先がいるだけだ」と言っていました

そういうふうにしていると、お客様が遠のいていくようです

営業の人が 営業成績を上げたいと思っているほどギラギラして、何か売りたいというものがほとばしっているため友人が離れていきます。

あるメーカーの営業所長をしている人がいました。その人は 夜になると毎日飲み歩いていたそうです。3年くらいしてその町に飲み仲間が数百人できました。

「しょっちゅう顔を見るけれど 何の仕事をしているの?」と聞かれてから 初めて 「○○社の営業所で働いている」という話をしたそうです。

その人は 毎日飲んでいるだけで車の営業はしなかったようですが、何と営業所でずっと売上ナンバーワンで年収が一億を超えていました。

友人や知人に対して「車を買ってほしい」と頼んだことは一度もないそうですが、翌日会社に出勤すると、車を買いたいという電話がかかってきたそうです。

結局、売ろう売ろうと思っていると、ギラギラしたものが相手に伝わってしまい、買いたいと思われないようなのです。

ある保険会社が車につけているお守りの数と事故率の関係を調べました。

お守りゼロ個の事故率 1個 2個~10個、10個以上 というように調べたところ、

交通安全のお守りの数が多ければ多いほど、事故率が上がっていることが判明しました。

一番多かったのは 11個以上でした。

もしかすると たくさんのお守りをフロントガラスにぶらさげていて、前が見えにくいということも関係しているかもしれません。

こだわればこだわるほど、執着すればするほど、自分の望んでいることから遠ざかるようです。

<引用終了>

頑張って頑張って、努力を重ねて何かを得ようとしても、それは、その思いの強さに比例して、どんどん逃げて行ってしまうようです。

この宇宙は、

・与えられた運命や、

・自分の周りに起こって来る出来事、

・人との出会いや別れ、

それらの現象に振り回され執着し、自分の力で何とかしようとしても、うまくいかないようにできているようです(ブッダが悟った縁起の法則) 

それよりも、それらの起きて来た事象をまるごと受け入れて、出会ってくれた人、役目が終わり離れて行った人に感謝して、今 目の前の事、今 目の前の人に対し、愛と 誠意と 感謝を持って接して行った方が、神さまの意に叶い、どんどん運命が好転して行くようです。

これは以前お話した「緩やかに生きる」で書いた通り、神様に感謝をして、「お任せする」という生き方と同じです。

・何かしなくては、

・睡眠を削ってでも努力しなくては、

・勝ち続けなければ、

・もう時間が無い。

・もしかしたら手遅れかも

などと、焦る必要はありません。

神様が起こして下さる、私達の身に起こ事象(現象、モノ)は、常にベストなタイミングで起こってきます。

もし、何かの時間に間に合わなかったら、それは今の自分にとって必要のなかった事だからです。

もしかしたら、間に合わなかったことにより、必要な人と出会ったかもしれません。

必要な気付きがあったかもしれません。運命と言うものは、その様に流れています。

いえ神様がその様な流れを作って下さっています。

それは全て、私達がその流れに乗って、ムリをせず流れて行った先で、必要な人やモノと出会い、必要な気付きを得るためです。

何のために、そんなことが起こされるかと言えば、神様の目的はただ一つです。

その経験を通じ、私達の魂をピュアにするためです。

そのため、その経験には、楽しい事、嬉しい事ばかりではありません。

それと同じ量だけ、哀しい事、辛いことも起こります。

ブッダが般若心経で教えてくれているように、目の前に起こる現象に一喜一憂せず、

全てをまるごと受け入れて、いつも見守って下さっている、私達の内なる神様を信頼して、

安心して人生を全うしたいものですね。

全ての出来事は、良い方向にしか向かっていないのですから。

神さまは決して私たちに不幸を与えません。

幸運は不幸の顔をしてやってきます。