高見澤 潤子 劇作家
兄に感受性を養い育てるにはどうしたらいいかと聞いた時、兄はこう答えた。
「始終、怠ることなく立派な芸術をみることだな。そして感じることを学ぶんだ。立派な芸術は、正しく豊かに感じることをいつも教えている。先ず無条件に感動することだ。ゴッホの絵だとかモーツアルトの音楽に、理屈なしにね。頭で考えないでごく素直に感動するんだ。その芸術から受ける何とも言いようのないわからないものを感じ、感動する。そして沈黙する。その沈黙に耐えるには、その作品に強い愛情がなくちゃいけない」
“致知出版社 一日一話 読めば心が熱くなる・・ 第二弾 27 「兄・小林秀夫から学んだ感受性の育て方」” の続きを読む