15・「探求」はどれくらいの期間
続けられねばならないのでしょうか?
心の中に対象物の印象が残されているかぎりは、
「私は誰か」と尋ねなければならない。
想いが起ったなら、それはそのときその場で、
「問う」ことにより、それの起った原点において
破壊されなければならない。
自己が得られるまで、中断することなく
自己の黙想に帰りつづけるならば、そのときに
のみ想いは破壊されるだろう。
城の中に敵がいるかぎり、彼らはつねに反撃しつづけるだろう。
敵が現れるたびにそれを滅ぼせば、
やがて城はわれわれの手に落ちよう。