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アル・ゴアはテネシー州選出の民主党上院議員を勤めたあと、1993年1月から2001年1月までの8年間、ビル・クリントンの下で副大統領を務めた。そして、2000年には大統領選挙を戦ってジョージ・ブッシュに敗れた。この時も,フロリダ州の開票結果で揉めたが、彼は引き下がって敗北を認め、政界から引退したことは記憶に新しい。
政界を引退したあとの2007年には、「不都合な真実」で環境問題を指摘し、これが評価されてノーベル平和賞を取得している。しかし、このクリントン政権は、ソマリアへの軍事侵略をし、ソマリア市民が1万人虐殺された。ソマリアは「アフリカの角」と呼ばれ、そこを米国の思いのまま自由に出来る状態にし、米軍の支配下に置きたいとする政策の遂行であった。
ソマリアでは原油が産出される。その原油を開発していたのがアル・ゴアの経営するオクシデンタル石油である。そもそも、このオクシデンタル石油は、1988年7月にイギリスの北部で運営していた北海石油で、海上油田プラットフォームがガス漏れによる大爆発を起こし、167人が死亡するという大惨事を引き起こし、商売の現場をソマリアに移していた。
ところが、ここでもソマリアの資源をソマリア人に使用させず、海外に持ち出しているとして、このオクシデンタル石油に対し激しい非難が行われる。ここで雇用されているソマリア人の給与が、生活できないほどの安さで、それに対する不満が根底にあった。
そこで、アル・ゴア副大統領の持つ石油利権を守るために、クリントン政権はソマリアに軍事侵攻したのであった。後の2000年に彼は大統領選に出馬し、ジョージ・ブッシュと争った。しかし、前述した通り、フロリダでの開票で揉めたが、彼はすんなり敗北の結果を認めた。これこそが、奥の院の指令通りに動いた結果であった。自分の石油利権を守るために、米軍を投入してくれた奥の院にはとても逆らえない。当時は、いとも簡単に引き下がったものだと驚いたものであるが、その裏事情を知れば納得できる。
その後のオクシデンタル石油は,原油ではなく、原子力発電に使うウランの販売を商売の中心に切り替えた。そして、そのオクシデンタル石油の経営者アル・ゴアは火力発電は環境を壊すといい立て始め、原子力発電を推奨し始めたのであった。奥の院も彼を後押しするために、彼に地球環境問題への貢献者としてノーベル平和賞を与えた。
アル・ゴアという政治家の行動を長期的に見ると、「地球温暖化CO2犯人説」と言うデマが、どのように形成され、どのように実施され、そしてどのように教育現場やメディア報道により洗脳が行われて行ったかが良く分かる。
IAEA(国際原子力機関)やローマクラブなどの活動と、奥の院傘下の機関が命令一下、協力している姿がそこにある。ローマクラブはスイスに本部を置く民間シンクタンクであるが、要は奥の院の出先機関である。「成長の限界」と言うことを声高に叫んで、人口削減計画を実施している機関である。この機関はその存在すら余り知られていないが、現在のコロナ騒動、それに対するワクチン政策と、一貫した活動を静かに続けている。
彼らのこうした活動の陰では、軍事侵略があり、それとの関係では大虐殺も行われ、多くの国家が破壊された。多くの政治指導者が殺害された。逆に、これらの政策を遂行していく者には、起業家としての大成功が約束され、政治家として名をなし、ノーベル賞まで用意してくれるのが、この奥の院である。
そして、彼らが選んだ手先の人物の負の部分は、どんな卑劣な犯罪でも,きちんと隠蔽してくれる。それを良いことに、彼らは堂々と犯罪を犯す。メディアが犯罪を隠蔽してくれるし、それに対するリアクションは、警察や軍隊などの治安当局がきっちりと、力で押さえてくれる。その犠牲者は数え切れないほどいる。
最近、この傾向は、トランプ前大統領の下で米軍が中心となって、犯罪者はそこに確たる犯罪がある限り、その下手人は捕らえるようになってきている。しかし、これは困ったこととして、奥の院は彼を強引に引きずり下ろした。それでも、その犯罪者摘発は続いている。どこまでやれるかは未知数であるが、アメリカで今のバイデン政権が続く限りは早晩限界が来るものと思われる。奥の院と人類の戦いは続く。