今という時

もう幾十年も前に見た夢。

お母さんに手を引かれた幼い子供が
お母さんに尋ねている。

「お母さん、あの長いものってなあに。?」

お母さんは答える。
「あれはね高速道路って言ってね、車という動くものが
走っていたのよ。」

そこで夢から覚めた。
「もう売ってはならない。!」
強い声が響いた。

建築材料を販売する会社の経営に携わっていた者に
とってはなんとも難しい声だった。

どうするのか。
この先どのようにしたらよいのか。

それから探しに探し求めた道。

その道の端にかかった1995年という年。
すでに25年という月日が流れた。

今探し求めた道を歩く。

「物を売る」ことを最小限にできた。

この幸いをなんとしよう。

そして未来を拓く新しい技術が開花するか
どうかの分岐点に立つ。

これが今生選んだ道なのか。

今という時、人々は分断され
本来群れあって生きることが本性の人間が
たがいに疑心暗鬼の中に生かされている。

外がいかなる状況にあっても、
内は静かなる状態にある。
このことがとても大切と聞いていた。

すべての者がワレならば、名前の付いた化生物もワレ。
動いているので、空なるエネルギーによる物質に異ならない。
だから金環(コロナ)もワレに他ならないのだ。

人々の不安が増長し、不安を引き寄せる闇をも増大する。

2030年素晴らしい時代が到来すると幾人かの
偉人から聞いていた。
その前の闇をともに抜けて、助け合って、分かち合って
生かされることを祈る。

今までのように、もっともっとの経済は消えるのだろう。
少なくていい。自分の心にウソをつかず、喜んで毎日を
生かされる人々が見える。
多くの人々。

だまし合いもなく、怒りあいもなく、ただただ愛し合う経済。
他の人の喜びのために、与えあう経済。

そしてそれがもっとも大きな喜びである人々の共生社会。

ここまで来て本当に良かったと心の底から思うのです。

おつきあいに感謝申し上げます。

             山田 將貴