随想 伊路波村から116〜支援者とは

岐阜のMさんから一通の手紙が届いた。

Mさんがこの4/19岐阜の羽島駅ではがき道の坂田さん
ご夫妻とお逢いになった折、みあげにいただいた書付が
入っていた。「リーダーについての覚え書き」(未完)とあった、
坂田さんが奈良のはがき人の集いの朝、書き記したものらしい。
「ほんとのリーダーは人知れず、他の人を支え、援助する人だよ!」
坂田さんの甲高い声が聞こえるかのようだ。

読ましていただくと、できていないことばかり。
「できていないことばかりだね」と家内にいうと、
「全部できたら神様。この世にはいないわよ。」
家内はやっぱり リーダーです。
そしてみんな自分の人生のリーダーで、主人公です。

「リーダーについての覚え書き」(未完)

*最近リーダーという言葉をよく聞きますが、真のリーダーとは、
 支援して止まない人のことです。

*支援者とは たえず縁ある人の幸せを考えて願い 自分のことは
 あとまわしにする人のことです。

*支援者とは、組織をもたず、権力に近づかない人です。

*支援者とは 良いことをしているとは気づく人がいない人のことです。

*支援者とは 夫婦仲がよく、家族を大事にして、一旦ことあらば
 縁ある人様のために全てを 命までも投げ出せる人です。

*支援者とは 集落のすべての人にいいことは譲り、自分は後ろから
 とぼとぼとニコニコわらいながらついていきます。

*支援者とは 租衣租食で、一汁一菜が良いと思っている人です。

*支援者とは 愚痴悩み悪口などは 母親の胎内に置き忘れて
 きた人です。

*支援者とは すべての物を大切にして使いきり 声をかけて
 対話して 喜ばせて使います。

*支援者とは 人生を卒業して四十年、五十年過ぎて いい人
 だったのだと気づかれることもあります。

*支援者とは 時として妻に(夫に)逃げられることもあります。
 全財産をわたします。

*支援者とは 水を大切にする人です。

*支援者とは お金を大事にして、喜ばせて使える人です。

*支援者とは 人様が騒いでいようとも ただ一人で自分の信念の
 道をたんたんと歩いている人です。

*支援者とは 最下一番下にいて それとなく、すべての人を支えて
 いる力持ちです。

*支援者とは 子供からも慕われる人です。

*支援者とは 愚痴などのたぐい一切言わないでたんたんとその道を
 歩ける人です。

*支援者とは ほのぼのとした余韻を残す人です。

*支援者とは 人々から忘れられている人です。

*支援者とは どこから見てもにこにこ笑っていて朗らかな普通の
 人です。

*支援者とは 偉いところが一つも無くて 子供のように
 心がきれいな人です。

*支援者とは たえず本を読み 縁ある人に葉書を書き いつも
 人生を工夫している人です。

*支援者とは 掃除の楽しさ深さをつたえている人です。

*支援者とは 自分の根源 親を大事にする人です。

  15,4,23 奈良の朝 書き記す。