奥の院通信から R4 9/18 「中ロ極秘幹部会議での中共幹部の発言」

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ロシアと中華人民共和国の幹部会で、中共のナンバー3の栗戦書が極めて異例の発言をしている。彼は全国人民代表大会常務委員長(国会議長に相当)である。栗氏はロシアのボロージン下院議長に対し、ウクライナ問題は、アメリカとNATOがロシアを窮地に追い込んだため、ロシアは自衛や反撃を行ったと話し、またロシアの行動に、中共は十分に理解し支持する多方面からロシアと連携をしていくと約束した。

 ロシアとの会合で彼は「ロシアの核心的利益と他の重要事項で、中共はロシアを理解し、支持する。今のウクライナの問題では、米国とNATOは直接ロシアの玄関先まで、押し掛けてきた。それはロシアの国家の安全と、ロシア国民の命の安全に関わっている。この状況で、ロシアが必要だと考えた対策を取ったのであり、中共はそれを理解する。またいくつか違う方面で、策応する(意味が不明であるが、極めて重要な表現をしているようである)。ロシアは追い詰められたと考えている。その状況下で、ロシアは国の核心的利益を守るために反撃した」と発言している。
 以上は、決して非公式な彼の私的発言ではない。

 つまり、中共はここで、「ロシアの軍事作戦」に国として理解を示した。ロシアの今回の特殊軍事作戦を評価し、これに理解を示したのである。極端な言い方をすれば中共はロシアのプーチンに味方する発言をしたことになる。しかも、現在中共は全人代代表会議を前にして、総書記の習近平が3回目の総書記に選ばれ、半ば永久支配者になるかどうかの瀬戸際である。

 習近平にとって、今回のロシア支援が不利になるようなことはしないはずである。ということは習近平はロシア支援を公表したことになる。これまでロシアを追い詰め、プーチンを暴発させようとしているディープステートに反逆することになるのではないだろうか?

 今回の栗戦書の発言は、ロシアが公表したもので、中共側は一切触れていない。出来たら秘匿しておきたかったはずで、それをロシアが公表してしまった。ロシアとしてはせっかく味方に付きそうな雰囲気が出てきた中共のこの栗戦書の発言を一方的に暴露してしまったロシア・プーチンの狙いはまだ良く分からない。

 折角味方になりそうな中共をまた敵に回してしまうことになるとしたら、プーチンはこの今回の暴露はしないはずである。ここで、中共と習近平の出方が急遽ウクライナ紛争のこれからの進行に影響してきそうである。アメリカや欧州が、ディープステートのためにウクライナを使ってロシア潰しにかかっているが、ここで中共がどちらの側について行動するのかが問われている。ここで習近平が今の総書記の立場を維持するとしたら、しかも、その上で彼がロシア支援に回るとしたら、紛争の成り行きは混沌として、先が見えなくなる。

 現在、「ウクライナ勝った、ロシア負けた」との囃子詞もどうなるのだろう。プーチンは今も「まだ何も始まってはいない」と盛んに言っている。ウクライナのロシア系住民に対する虐待を止めろと言っている、この件に関する「ミンスク合意を守れ」と言っているだけである。今年の2月の軍事作戦もそのためであって、決してウクライナの領土を取りに行っているわけではない。

 ロシアのプーチンはあくまでもロシア系住民をジェノサイドから保護する、ウクライナに設置した生物兵器の研究所、製造・貯蔵施設を破壊するために軍事侵攻したのであった。これをディープステートはプーチンのウクライナ侵略と大宣伝しているに過ぎない。ディープステートはとにかくこれを煽って、世界大戦に持っていきたいだけである。プーチンはこのディープステートの思惑は良く理解している。「ロシア負けた」「ロシア国内でクーデターが起きる」などと、メディアは挙げて宣伝しているのが不気味である。どうしても世界戦争に持ち込みたいだけんおようである。