8年ぶりの海外旅行でワクワクしていたのですが、いつもの旅と同じように、行き先の情報を調べずにいました。行き先のことを調べて出かけますと、自分の仕入れた知識どおりの固定概念でその地を見てしまうからです。ただスリランカを感じるままに味わいたい、そう思いました。
ですが北海道より少し小さいスリランカには6箇所もの文化遺産と2箇所の自然遺産が世界遺産として存在することだけは知っていました。それからスリランカの意味は「光り輝く美しい島」だということも。そして70%が敬虔な仏教徒であることも。紛争は大多数を占めるシンハラ人とインドからのタミル人との戦いだったことも。
また政治的には20年以上も民族紛争が続き、それを収束させた大統領が長く勤めた後、この一月に民主的な大統領が新しく当選し任期の一期5年しかやらないことを宣言していました。世界遺産で一番有名な場所はシギリアロックです。
親殺しの王様が、報復を恐れてこのような高い山に王朝を作りました。けれども、長くはこの王朝は続かなかったようです。あとは石造のお釈迦様涅槃の石仏などがあります。
マデュカさんや同行してくださったマデュカさんの友人スジットさんにさまざまなお話を伺いながら旅を続けました。一日目はとにかくコロンボから西へ60キロほど離れたアラッワ市の町外れにある山村の小高い山の上の水タンクに設置された風力発電機とソーラーパネルの作動状況を確認しに行きました。マデュカさんたちが去年の夏に設置し半年が経過していました。
その村の水源は個々の家に掘った井戸です。家々が離れているために、水道管を敷設するよりもコストがかからないので政府が個々の家に補助をして井戸を掘ってもらうのです。それでも水源が枯れたり、水を大量に必要とすることがおきたりする事態に備えて水タンクが山上に設置されています。水は1,5キロ離れた山の下からポンプで押し上げています。ここが水タンクの水源です。
ポンプアップ
そして山上の水タンクでの風力とパネルの設置状況ですがこれです。
タンクの中は行ったときは空で、急いで水をポンプアップしてくれました。空なので撮影できました。5センチほどの塩ビパイプにセラミックを詰めソーラパネルの交流二極と風力の交流二極を別々に振動圧の電源としていました。(少し見えにくいですが)
そして直流電源のソーラーを一旦12Vバッテリーに蓄電しコンバーター(直流を交流に変換)を通してセラミックに通電していたそのコンバーターのサインは緑ランプでバッテリーは健全であることを示していました。
一安心でした。水は常に外気圧よりも少し高い圧に保たれ、水もまた健全な吸引状態を確保できます。二日目以後スリランカの歴史と現状、何故東栄町とスリランカなのかの謎が次第に解けてきました。