悲しいことや辛いことがあったら、
いつにもまして笑ってごらん、
悲しいこと、辛いことのほうから
逃げていくから。
森 信三 運命をひらく 365の金言 6 「正師を求めよ」
正師を求めよ
根本方向の定まらぬ間は、如何に歩むも
畢竟じて益なし。
しかも人生の根本方向を教うるは、
正師において外になし。
人は真の「正師」に接すれば、生涯歩まずに
いられぬようになるものなり。
それゆえ人はかかる「正師」を、草を分けても探し求むべし。
人生の意義というも、ついにこの一事の外なかるべし。
天風手帳2023から 63
場当たり的な現代人よ、大きな事だったら
有り難がるが、小さな事だったら当たり前という
ような顔をしている。
森 信三 運命をひらく 365の金言 7 「私が信じるもの 2」
私が信じるもの 2
第二にわたくしは民族を信じています。
この方は第一の「宇宙の大法」を信ずるほどには
行きませんが、しかし民族に対する根本的な
信頼は失いたくないですね。
尤もこの日本民族がどこまで真に信じられるか
どうかは、積極的には分からないわけですが、しかし
「宇宙の大法」に次いでは信じたいですね。
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天風手帳2023から 62
人間は、この世に偶然に生まれたんじゃない。
一人一人、それぞれ造物主の意図によって
つくられた、尊いとも尊い。
森 信三 運命をひらく 365の金言 8 「生き方の種まき」
生き方の種まき
皆さんが今日、種をまかねばならぬその種の
中味は何かということだ。それはね、幸福の種だ。
ある意味で、一番まちがいのない言い方をすると、
人生の生き方の種まきなんだ。それを、皆さんの
言いなれた言葉でいうと、幸せの種といえるだろう。
しかしね、これは大事なことなんだから、
言っておくがね。幸せというものは、幸せを願ったら、
とかく与えられんものだということですよ。
これは今日わたしが、皆さんにお話ししたいことのうちの、
最も大切なことの一つです。
幸福というものは、幸福を願ったら、かえって
与えられない。そしてもっとほかのことを願ったら、
その願いとして与えられるんだな。
森 信三 運命をひらく 365の金言 9 「三つの段階」
三つの段階
すべての物事は、三段階に分けて考えることができましょうが、
この場合、最もいけないのは、口汚く叱りながら、
後になっても、一向悪かったと思わない人間でしょう。
次は事がすんでしまってから、「アアまで言わなくても
よかったのに」と後悔する人間。その次は、
怒りの言葉が出そうになったその瞬間「アッここだ!!
ここだ!!」と喰い止める人間というふうに、
大別してこの三種に岐れるでしょう。そして最後の、
まさに起ろうとするに先立って「イヤイヤここだ!!
ここだ!!」と自ら制し得る人、これはよほど
修養の至った人でないと、なかなかそこまではいけないですね。
天風手帳2023から 61
怪我は怪我したときよりも、
「怪我したな」と思ったとき痛い。